SEOレポートの作り方|副業案件で使える月次レポートの項目と改善提案例

SEOレポートは、SEO施策の結果と次にやるべき改善案をまとめる資料だ。

ただのアクセス報告ではない。「先月より流入が増えました」「順位が下がりました」で終わると、レポートとしては少し弱い。大事なのは、数字がどう変わったか、なぜ変わったのか、次に何をするべきかまで書くことだ。

自分は今、SEOコンサルとして副業をしている。毎月やっているのは、SEO戦略の提案、施策の優先順位づけ、Search ConsoleやGA4を使ったレポート作成、既存記事のリライト提案などだ。

その中でも月次レポートは、かなり重要な納品物になる。理由はシンプルで、クライアントに「何をやって、何が変わって、次に何をすればいいか」が伝わるからだ。

SEOは成果が出るまで時間がかかる。だからこそ、毎月の状況を整理して、改善提案まで出せる人は重宝されやすい。記事を書くだけの人から、SEOを見て改善できる人に一段上がれる。

この記事では、SEOレポートの作り方、月次レポートに入れるべき項目、Search ConsoleとGA4で見る数字、改善提案の書き方、副業案件でレポート作成を継続案件につなげる考え方までまとめる。

前段の分析方法は、Search Consoleを使ったSEOリライトのやり方で詳しく書いている。今回は、その分析結果をどうクライアントに報告するかに絞って解説する。

目次

SEOレポートとは

SEOレポートとは、SEO施策の結果、現状の課題、次にやる改善案をまとめる資料だ。

よくあるのは、Google AnalyticsやSearch Consoleの数字を貼って終わるレポートだ。もちろん数字は必要だ。ただ、数字だけではクライアントは判断しにくい。

たとえば、自然検索流入が前月比120%になったとする。この数字だけ見ると良さそうに見える。でも、伸びた理由が季節需要なのか、リライトの成果なのか、指名検索が増えたのかで、次の打ち手は変わる。

逆に、流入が下がっていても、CVにつながるページの順位が上がっているなら悪い状態とは限らない。SEOレポートでは、こういう数字の裏側まで見る必要がある。

レポートの種類 内容 弱い点
アクセス報告 流入数やPVをまとめる 次に何をするかが見えにくい
順位報告 キーワード順位をまとめる 順位以外の成果が伝わりにくい
SEO月次レポート 数値、原因、改善案をまとめる 作る側に分析力が必要になる

副業案件で出すなら、目指すべきは3つ目だ。数値だけではなく、「だから来月はこれをやる」という提案まで入れる。

SEOレポートは作業報告ではない。次の提案につなげるための資料だ。

SEO副業でレポート作成が重要な理由

SEO副業でレポート作成が重要な理由は、継続案件につながりやすいからだ。

単発の記事作成だけだと、納品したらそこで終わる。もちろん、それも仕事としては成立する。ただ、SEOは公開して終わりではない。公開後に順位を見て、クリック率を見て、必要ならリライトする。この流れまで見られると、月額支援に広げやすい。

自分がSEOコンサルの副業でやっている仕事も、まさにここだ。毎月のSEO状況をまとめ、改善した記事の変化を見て、次に直すべきページや追加すべき記事を提案する。

ここでレポートがあると、提案がかなりしやすい。

SEOレポートが副業案件で継続提案につながる流れ。分析、報告、改善提案、月額支援の順で進む
SEOレポートは、分析結果をクライアントに伝え、次の改善提案につなげるための橋渡しになる。
できること クライアントに伝わる価値
毎月の数字を整理する SEOの状況が分かる
成果が出た記事を報告する 施策の価値が伝わる
課題記事を見つける 次にやることが見える
改善提案を書く 継続依頼の理由が生まれる

特に初心者WebライターやSEO副業を始めたい人にとって、レポート作成はかなり良いスキルだ。記事を書くスキルに、分析と提案を足せるからだ。

SEOライティングの基本がある人は、SEOライティングSEOリライト、Search Console分析、SEOレポートの順で広げると案件化しやすい。

SEOレポートで見るべき基本指標

SEOレポートで見るべき基本指標は、まずこのあたりだ。

SEOレポートで見る基本指標。自然検索流入、表示回数、クリック数、CTR、平均順位、検索クエリ、CVを確認する
SEOレポートでは、流入だけでなく表示、クリック、順位、CVまでセットで見る。
指標 見る意味 主な確認ツール
自然検索流入 SEO経由の訪問が増えているか GA4
表示回数 検索結果に出る機会が増えているか Search Console
クリック数 検索結果から流入が取れているか Search Console
CTR 検索結果で選ばれているか Search Console
平均掲載順位 順位が上がっているか Search Console
検索クエリ どんな言葉で表示・流入しているか Search Console
CV・問い合わせ数 売上や問い合わせに近づいているか GA4、CRM、フォーム

Google公式ヘルプでも、Search Consoleのパフォーマンスレポートではクリック数、表示回数、CTR、平均掲載順位を確認できると説明されている。SEOレポートの土台になる数字は、まずSearch Consoleで拾える。

ただし、Search Consoleだけではサイト内での行動やCVまでは見えにくい。そこでGA4も使う。

ざっくり分けると、Search Consoleは「検索結果で何が起きているか」を見るツール、GA4は「サイトに来た後に何が起きているか」を見るツールだ。

SEOレポートでは、この2つを分けて見ると分かりやすい。

Search Consoleを使ったSEOレポートの作り方

Search Consoleでは、検索パフォーマンスを見る。

Google Search Consoleを開き、「検索パフォーマンス」から期間を前月と比較する。月次レポートなら、基本は今月と前月、必要に応じて前年同月を見る。

見る順番は、以下でいい。

  1. サイト全体のクリック数、表示回数、CTR、平均掲載順位を見る
  2. ページ別に成果が出た記事と落ちた記事を見る
  3. 検索クエリ別に伸びた言葉と落ちた言葉を見る
  4. 11位から30位の記事を探す
  5. 表示回数はあるのにCTRが低い記事を探す

いきなり細かいクエリを見るより、まず全体を見る。そのあとページ、クエリに落としていく。

見る場所 確認すること レポートに書く内容
検索パフォーマンス全体 クリック数、表示回数、CTR、順位の変化 今月のSEO状況
ページ 伸びた記事、落ちた記事 成果ページと課題ページ
クエリ 検索されている言葉 追加すべき見出しやリライト案
日付比較 前月比の変化 増減の原因仮説

レポートに入れるなら、「数字」だけではなく「見解」まで書く。

たとえば、こうだ。

表示回数は前月比で増加しているが、CTRは低下している。検索結果に表示される機会は増えているため、タイトルとディスクリプションの改善でクリック数を伸ばせる可能性がある。

この一文があるだけで、ただの数値報告から改善提案に変わる。

Search Consoleを使ったリライト対象の見つけ方は、Search Consoleリライトの記事で詳しくまとめている。レポート作成では、その分析結果をクライアント向けの言葉に変換するイメージだ。

GA4を使ったSEOレポートの作り方

GA4では、自然検索から来たユーザーがサイト内でどう動いたかを見る。

GA4のトラフィック獲得レポートでは、ユーザーがどこから来たかを確認できる。SEOレポートでは、organic search、つまり自然検索経由の流入を見る。

見るべき項目は、まず以下だ。

GA4で見る項目 見る理由 レポートでの使い方
自然検索セッション SEO経由の訪問数を見る 流入全体の成果として報告する
ランディングページ どの記事から入っているかを見る 成果ページ、改善ページを整理する
エンゲージメント 読まれているかを見る 記事内容や導線の課題を考える
CV・問い合わせ 成果につながっているかを見る 売上や商談に近いページを見つける

SEOレポートでよくある失敗は、Search Consoleのクリック数とGA4の自然検索流入を同じものとして扱うことだ。近い数字になることもあるが、完全に一致する前提で見ないほうがいい。

Search ConsoleはGoogle検索上のクリック、GA4はサイトに入ってからの計測だ。計測の仕組みが違うので、ズレることは普通にある。

だからレポートでは、役割を分ける。

  • Search Console: 検索結果での表示、クリック、順位、クエリを見る
  • GA4: サイト流入後の行動、記事別の閲覧、CVを見る

この整理をしておくと、クライアントにも説明しやすい。

月次SEOレポートの構成例

副業案件で使う月次SEOレポートは、複雑にしすぎなくていい。

最初は、以下の構成で十分だ。

月次SEOレポートの構成例。サマリー、主要数値、成果ページ、課題ページ、実施施策、来月の改善提案で作る
月次SEOレポートは、サマリーから改善提案まで一気通貫で見せると伝わりやすい。
項目 書く内容 目的
今月のサマリー 良かった点、課題、来月の方針 全体像をすぐ伝える
主要数値の変化 自然検索流入、表示回数、クリック数、CTR、順位 SEO状況を定量的に見る
成果が出たページ 伸びた記事、伸びたクエリ 施策の成果を伝える
課題があるページ 順位下落、CTR低下、CVが弱いページ 改善対象を明確にする
実施した施策 新規記事、リライト、内部リンク、タイトル改善 作業価値を見える化する
来月の改善提案 優先順位つきの施策案 継続提案につなげる

ポイントは、最初にサマリーを置くことだ。

クライアントは、細かい数字を全部読みたいわけではない。まず「今月どうだったのか」「何が問題なのか」「来月何をすべきか」を知りたい。

だから、最初の1枚で全体像を伝える。

実際のイメージが湧きやすいように、PPTで作ったような月次SEOレポートのサンプルPDFも用意した。

このPDFは、家電系の架空メディアを想定して作ったサンプルだ。数値、クライアント名、施策内容はすべて架空のもので、実在の案件データではない。

例としては、こんな書き方だ。

今月は自然検索流入が前月比112%と増加した。特にSEOリライトを実施した3記事でクリック数が伸びている。一方で、表示回数はあるがCTRが低い記事が複数あるため、来月はタイトル改善とディスクリプション調整を優先する。

このくらい書けると、レポートがかなり実務っぽくなる。

SEOレポートで改善提案を書くコツ

SEOレポートで一番差が出るのは、改善提案の部分だ。

数字をまとめるだけなら、ある程度テンプレートでできる。でも、改善提案は考える必要がある。

コツは、次の4つだ。

SEOレポートの改善提案例。数値の変化、原因仮説、改善案、優先度、期待効果の順に整理する
改善提案は、数値の変化から原因仮説、次の施策までつなげて書く。

数値の変化だけでなく原因を書く

「クリック数が減りました」だけでは弱い。

そこに、「表示回数は増えているがCTRが下がっているため、検索結果で選ばれにくくなっている可能性がある」と書く。

原因は断定しすぎなくていい。SEOでは外部要因もある。だから、「可能性がある」「と考えられる」「確認したい」といった書き方で十分だ。

次にやる施策を具体的に書く

「改善します」ではなく、「タイトルに検索クエリを追加する」「導入文に読者の悩みを入れる」「H2を1つ追加する」まで書く。

クライアントが見たときに、次に何をするのか分かる状態にする。

優先順位をつける

SEOの改善案は出そうと思えばいくらでも出る。ただ、全部やると現場が回らない。

だから、優先度をつける。

優先度 判断基準 施策例
流入やCVへの影響が大きい 主要記事のリライト、CTA改善
伸びしろはあるが緊急ではない 見出し追加、内部リンク追加
影響は小さいが整えておきたい 表現調整、古い情報の更新

副業でレポートを出すなら、優先度まで書けると強い。クライアントは「何からやるべきか」を知りたいからだ。

クライアントが判断しやすい言葉にする

専門用語を使いすぎると、レポートが読まれない。

CTR、CV、クエリ、セッションなどの言葉は使ってもいい。ただし、初回のレポートでは簡単な説明を添える。

たとえば、「CTRは検索結果に表示された回数のうち、どれくらいクリックされたかを見る数字」と書く。これだけでかなり親切になる。

SEO副業でレポート作成を案件化する方法

SEOレポート作成は、副業案件にしやすい。

理由は、毎月発生する仕事だからだ。記事作成やリライトは単発でも成立するが、レポートは定点観測なので月1回の継続支援にしやすい。

提案の流れは、以下が自然だ。

  1. SEO記事を納品する
  2. 公開後1〜2か月でSearch Consoleを見る
  3. 順位やクリック率をもとにリライト提案を出す
  4. リライト後の変化を月次レポートにまとめる
  5. 次月の改善提案を出す

この流れが作れると、単発ライティングから月額支援に広げやすい。

自分の場合も、毎月のレポートでは数字だけでなく、SEOトレンドやGoogleアップデートの情報も軽くまとめて渡している。これはけっこう喜ばれる。

クライアントは、SEOの細かい変化を毎日追っているわけではない。だから、「今月はこういうアップデートがあった」「検索結果ではこの傾向が出ている」「だから来月はこの施策を優先したい」と資料にして渡すと、提案につなげやすい。

この一手間があるだけで、ただの作業者ではなく、SEO担当として見てもらいやすくなる。

SEO副業全体の始め方や案件の広げ方は、SEO副業の記事でまとめている。レポート作成は、その中でも月額案件に近いスキルだ。

SEOレポート作成でやってはいけないこと

SEOレポート作成でやってはいけないこともある。

数値だけを貼って終わる

グラフや表を貼るだけでは、クライアントは何を判断すればいいか分からない。

数値の横には、必ずコメントを書く。良かったのか、悪かったのか、なぜそうなったのか、次に何をするのかを書く。

変化の理由を書かない

SEOでは、数字が上下すること自体は普通にある。

大事なのは、その変化に対して仮説を出すことだ。競合記事の更新、Googleアップデート、季節要因、タイトル変更、リライト実施など、考えられる理由を書く。

専門用語だらけにする

SEO担当者同士なら通じる言葉でも、クライアントには伝わらないことがある。

特に副業案件では、相手がSEOに詳しいとは限らない。専門用語は使いながらも、必要に応じて一言説明を入れる。

次のアクションがない

レポートの最後に次のアクションがないと、ただの報告で終わる。

来月やること、優先順位、必要な確認事項まで書く。ここが継続案件につながる。

良いことだけを書く

数字が良い月は報告しやすい。でも、良いことだけを書くとレポートの信頼度が落ちる。

成果が出たページと、課題があるページの両方を書く。むしろ課題をきちんと出せるほうが、次の提案につながる。

副業案件で使えるSEOレポート項目例

最後に、副業案件でそのまま使いやすいSEOレポート項目例をまとめておく。

カテゴリ 項目 コメント例
全体 自然検索流入 前月比で増加。主要記事のクリック数増加が影響している可能性がある。
Search Console 表示回数 表示機会は増えているため、タイトル改善でクリック数を伸ばせる余地がある。
Search Console CTR 平均CTRが低下。検索意図に合うタイトルへ調整したい。
Search Console 平均掲載順位 11〜20位の記事が複数あるため、リライト優先候補とする。
ページ分析 成果ページ リライト済み記事でクリック数が増加。内部リンク追加も検討したい。
ページ分析 課題ページ 表示回数はあるがCTRが低い。タイトルと導入文を見直す。
提案 来月の施策 優先度高の記事から3本リライトし、翌月に効果測定する。

最初から完璧なレポートを作ろうとしなくていい。むしろ、最初はシンプルでいい。

重要なのは、毎月同じ項目を見て、変化を追うことだ。レポートは一回作って終わりではなく、定点観測するほど価値が出る。

まとめ:SEOレポートは、作業報告ではなく次の提案につなげる資料

SEOレポートは、SEO施策の結果と次の改善案をまとめる資料だ。

アクセス数や順位を並べるだけでは弱い。数字の変化、原因の仮説、次にやる施策まで書いて、はじめてクライアントが判断しやすいレポートになる。

副業案件では、SEOレポートを作れるとかなり強い。記事作成、SEOリライト、Search Console分析、月次レポートまでつなげることで、単発案件から継続案件に広げやすくなる。

最初は、自然検索流入、表示回数、クリック数、CTR、平均掲載順位、検索クエリ、CVだけでいい。そこに「今月の見解」と「来月の改善提案」を足す。

これだけでも、ただの記事作成者ではなく、SEO改善を一緒に進められる人として見てもらいやすくなる。

SEOを副業にしたいなら、記事を書く力だけで終わらせないほうがいい。数字を見て、改善案を出して、レポートで伝える。ここまでできると、仕事の幅はかなり広がる。

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この記事を書いた人

Daichi.Mのアバター Daichi.M SEOコンサルタント / Webマーケター

SEO・WEBマーケティング・AI活用を中心に、ひとりで稼ぐ仕組みづくりを実践中。

本業ではSEOコンサルティングや広告運用に携わりながら、個人でもWebサイト運営や収益化に挑戦しています。

このサイト「SOLO SHIFT」では、在宅副業、SEO副業、広告運用副業、AI活用、ブログ運営、ひとり法人化など、会社に依存しない収入を作るための実践的な情報を発信しています。

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